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2019/12/04 15:58 事件・事故 最新ニュース

消防の首里城報告書「聞いたことのない異音」

首里城の火災で消火にあたった那覇市消防局が、当日の活動報告書を公開しました。
報告書からは、火の勢いで後退を迫られ、複雑な城の構造に苦戦する消防隊員の様子が伺えます。

ことし10月に発生した首里城の火災では、正殿など7棟が全焼し火はおよそ11時間にわたって燃え続けました。
那覇市消防局が公開した活動報告書。
消火活動にあたった30の小隊がいつ、どのように動いたのかが詳細に記録されています。その文面からは、火災の猛威と消火活動の過酷さが伺えます。
「普段の活動では聞くことのない異音」
(西高度救助第一小隊)
「火災旋風のような現象が度々発生」
(指揮第1小隊)
「度々、退避後退を余儀なくされる」
(首里第1小隊)
「自隊のホースは焼損し使用不能」

首里城は火元となった正殿に至るまでに複数の門が連なっていますが、報告書では、施錠された門扉が開かず、チェーンソーを使って開錠するなど火災現場に到着するまでの困難さが浮き彫りになっています。
正殿を囲むように4基設置されていた放水銃のうち1基の収納ぶたが固定され使用できない状態だったことも分かりました。
また、正殿正面には2日後に予定されていた組踊公演に向けて舞台の幕が設置されていたため、これを破壊して放水に移ったことなどが記されています。
消防は出火原因の特定を進めていますが、正殿部分の損傷が激しく出火原因の特定には時間を要しています。