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2019/11/05 18:29 政治・経済

首里城 イベント準備の電源は奉神門から供給

県議会の3つの委員会で5日、首里城に関する質疑が行われています。このなかで、首里城火災の発生前に行われていたイベント準備の電源は奉神門の設備から供給されていたことが明らかになりました。

5日午前に開かれた県議会の総務企画委員会では首里城の危機管理体制などについて質疑が行われました。
このなかで県の担当者はイベント会社が準備を行っていた際の電源の供給は奉神門から行われていたことを明らかにしました。
県によりますと通常、御庭で作業する際木造である正殿の電源は使用しておらず、今回のイベント準備でも照明などを使うために業者が持ち込んだ発電機と正殿向かいに位置する奉神門の設備から電源を供給していたということです。
奉神門では警備員が常駐している場所以外の電源はイベント準備の終了後に落とされていて、これまでに奉神門内部での電気系統のトラブルは確認されていないことから、火災は正殿内から発生したとの見方が強まっています。

一方、都市計画などを審議する土木環境委員会では県や美ら島財団による公園の管理体制について質疑が相次ぎました。
議員からは首里城内に設置された分電盤の数など防火体制や電気設備に質問が集中しましたが、県は手元に資料がないことなどから具体的な回答に欠ける場面が多くみられました。

「配線図等は入手しております。(分電盤の数は)今集計しておりませんが、配線図等は入手しております」(県土木建築部の宜保勝参事)

「(原因が)分電盤じゃないかという話が出ているんですよ。それをみなさん図面はあるけど、皆さん、国から一回(管理を)受けているんですよ。指定管理は美ら島財団ですよ。指定を受けてきた割には分電盤の数がわからないって通りますか」(赤嶺昇県議)

審議は議員らによる現地視察をはさんで現在も続けられています。

文化財などについては文教厚生委員会で質疑が行われました。
このなかで教育委員会の担当者は「自了筆白澤之図」など3点の県指定文化財が焼失を免れたことなどを説明しました。
文化財の状態については確認はこれからだとしています。
また、正殿の地下にある世界遺産の遺構については、がれきが入り込んでいたり熱を受けもろくなっていたりする可能性はあるが、世界遺産への引き続きの登録には影響はないだろうとの見解を示しました。

一連の県議会の委員会質疑をめぐっては一部の議員から5日のような縦割りの議論ではなく、包括的に話し合える協議会の枠組みが必要だという声があがっています。