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CORPORATE NEWS おしらせ

第517回番組審議会

2019年10月11日(金)午後4時より

琉球放送の第517回番組審議会が、10月11日金曜日午後4時より琉球放送11階会議室で開催された。はじめに局側から、テレビ・ラジオの10月改編と2019年度上半期・番組種別ごとの放送時間について報告があった。続いて、「RBCiラジオスペシャル しまくとぅば~今・未来~」について審議が行われた。
局側報告と審議意見の概要は以下の通り。

 
【テレビ改編について】
テレビ編成部長・登川隆

●ローカルでは大きな改編はない。全国ネットでは朝の情報番組が四年半ぶりにリニューアルされ、新番
組「グッとラック!」が始まった。率直な発言で話題を巻き起こす立川志らく氏をメインMCに起用し、国
山ハセン・若山有子の両アナが脇を固める。沖縄で活躍するお笑い芸人の「せやろがいおじさん」こと榎
森耕助さんが金曜のコーナーに登場しており、若い世代にも話題になっている。ドラマは三番組がスター
ト。火曜「G線上のあなたと私」は大人のバイオリン教室を舞台に繰り広げられる恋と友情の物語。金曜よ
る10時は「4分間のマリーゴールド」が始まった。日曜劇場「グランメゾン東京」は木村拓哉さんが主演を
務める。

 
【ラジオ改編について】
ラジオ編成部長・多和田真梨奈

●聴取率が安定していることから、ラジオは改編率0.3%とほぼ変更なし。榎森耕助さんはTBSテレビの放
送と同時刻に「ジブンジカン」にも出演しており、ラジオ中にテレビの実況をするなどメリットを生かし
たPRを行っている。

 
【審議番組への意見】

●各地の言葉で語る浦島太郎など、素材集めに工夫が感じられた。しまくとぅば(=島言葉、沖縄各地の
言語)の豊かさ、文化の厚さを十分に伝えていた。

●ラジオならではの番組で、音声だけで聞くことで味わいがさらに深まった。「しまくとぅばの日」と敬
老の日に合わせたのもいい。施政者が統治のために言語を変えたという歴史について、もっと詳しく知り
たかった。

●しまくとぅばの多様性や人々のアイデンティティーの拠り所であること、消滅の危機に瀕していること
を伝えた意義ある番組。言語復活のためにメディアの力は重要。さらに内容を深めて取り組んでほしい。

●沖縄のことばが地域によって大きく異なることを伝えるとともに、しまくとぅばを残すとはどういうこ
とかを示唆していた。仲宗根創さんによる最後の歌は見事であった。

●土方浄さん・仲田紀久子アナの組み合わせが良い。若手の仲宗根さんが言葉を使いこなす様子には感嘆
させられた。各地の言葉で語る浦島太郎も味わい深く聞き惚れた。

●近世琉球の「シマ」概念や、外国由来の言葉などの歴史的視点をもってダイナミックに伝えていた。識
者三名の人選も適切。細部にまで制作者のこだわりが感じられるなど、満足感のある番組に仕上がってい
た。

 
出席委員
幸喜徳子・宮城邦治・富名腰徹・崎濱秀光・伊東和美

欠席委員
三島わかな(リポート提出)・成底勇人

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