第574回番組審議会
2025年6月13日(金)
琉球放送の第574回番組審議会が、6月13日金曜日に琉球放送11階大会議室で開催され、課題番組「JNN九州・沖縄ドキュメント ムーブ『我が子を亡くすということ~コザ高空手部主将自死問題~』」〈2025年3月16日放送〉について審議が行なわれた。意見の概要は以下の通り。
【番組に対する委員の意見】
●母親が教職員の前で語った言葉は、子供たちを守るために、全ての大人に向けての課題だと感じた。
●同じことを絶対に起こしてはいけないという強い思いが伝わってきた。感じること、考えることが非常に多い番組だった。
●背を向けてはいけない問題として、大人の大きな責任を感じ、どうあるべきかを考えていく機会となった。
●事件を繰り返させないための社会的責務や使命感が、視聴者にも十分に伝わったのではないか。
●ご両親の心の揺らぎを丁寧に追っていた。社会的課題に真正面から切り込んでいて、警鐘を鳴らすうえで意義深い番組。
●番組を契機として、部活動全体のあり方や、制度的課題を社会全体で議論していく必要があると強く感じた。
●時を経ても癒えることのない心の痛みが伝わってきた。例外的な事案ではなく、学校現場において、起こり得る深刻な問題だと理解できる内容になっていた。
【委員の意見に対する制作者の応答】
●生徒が自死するという事案は、私たちが見ていたものが表面的なものだけだったのではないかと感じ、取材をはじめた。母親の思いを中心に構成したが、もう少し何かできたのではないかというところが反省点だ。
出席委員
宮城邦治・森田美奈子・島袋彩子
欠席委員
三島わかな・伊東和美・仲程拓・本村真(いずれもリポート提出)