第576回番組審議会
2025年9月12日(金)
琉球放送の第576回番組審議会が、9月12日金曜日に琉球放送11階大会議室で開催され、課題番組「戦場のランチタイム」について審議が行われた。最後に、今回で退任となる伊東和美委員に感謝状が贈呈された。
意見の概要は以下の通り。
【番組に対する委員の意見】
●戦争の極限状態でも人の可能性を感じられる内容になっていた。軍隊の判断というシビアな面も丁寧に描かれていて考えさせられた。
●沖縄戦ではあまり語られてこなかった側面を丁寧に伝えていた。記録として残すことはとても大事だとあらためて感じた。
●歴史的事実だけではなく、多様な視点を取り入れ、平和の尊さを訴える構成になっていた。関係者の感情の動きや精神状態も丁寧に描かれていた。
●敵味方の立場を超えて心を通わせる「人道的」で「人間愛」を感じた。阿嘉島での集団自決未遂の真相について掘り下げていた点も意義深い。
●再現映像の手法は見やすく理解しやすかったが、休戦交渉について、新たな視点で問題を切っていくという点が乏しかった。
●平和を訴える切り口として、今後も知られざる史実を取り上げ、問題提起するような番組制作に取り組んでほしい。
●戦後80年の長い時間の中で、薄れていく記憶を番組として残していくことや、新しい視点で戦争を伝えていくことは、ジャーナリズムの使命だと感じる。
【委員の意見に対する制作者の応答】
●休戦交渉に携わった人々の描き方は制作段階で苦慮した点だった。主観を入れすぎず、クラーク中佐の報告書にある事実に基づいたところだけを描くようにした。
出席委員
宮城邦治・森田美奈子・三島わかな・伊東和美・仲程拓・島袋彩子・本村真











