苛烈な沖縄戦の中、阿嘉島の砂浜で信じられない光景が展開された。敵対していた日本軍と米軍の兵隊たちが、昼食を共にしたのだ。なぜ?戦場のランチタイムの謎を追った。
1945年6月26日。ありったけの地獄を集めたといわれた沖縄戦の最中…、信じられないような光景が、美しい砂浜で展開されていた。その物語の舞台は、沖縄戦で最も早く戦闘が始まった場所、慶良間諸島にある阿嘉島・ウタハの浜。その海辺で、なんと米軍と日本軍の兵隊たちが、昼食を一緒にしたというのだ。なぜ、そんなことが起きたのか? 敵味方が共にしたランチタイムは、戦場に何をもたらしたのか?
番組では、この奇跡的な実話の裏側を、交渉にあたった米軍側の司令官クラーク中佐の手記をもとに紐解いていく。そして米軍が撮影した記録フィルムの映像や、40年前のドキュメンタリーで語る当事者たちの証言を交差させ、そこにあった様々な人間の想いを明らかにする。
ナレーション 宮城さつき
北星学園大学・阪井宏教授
阿嘉島区長・国吉重信さん
兼島キクエさん
中村仁政さん ほか
制作会社 ゴーダム沖縄 構成演出 山里孫存
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