TOP
NEWSニュース

【全力部活】全国はなくとも、心優しきキャプテンとしてー北部農林レスリング部

スポーツ
  • twitter
  • facebook
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

部活にはげむ中高生たちを応援する「全力部活」
きょうは北部農林高校レスリング部の
心優しきキャプテンを紹介します。

全国大会が中止になる中
やさしく愚直なキャプテンは
後輩たちをその雄姿で鼓舞しようと
懸命に練習に励んでいます。

夜も明けぬうちから動き出す
朝練にも密着しました。
――――――――――――――――――――――
県内ナンバー1の実力を誇る北部農林高校レスリング部。
その男子部員、唯一の3年生が仲泊将太郎(なかどまり・しょうたろう)。

後輩たちはこう語ります。

「面白いです、面白くて優しいです」
「思いやりがあります。本当にやさしい」
「将太郎先輩はオーラから優しくて、いるだけで心が落ち着きます」

将太郎選手は…

「怒るときは怒るようにはしてるんですけどね(笑)」

「優しすぎて、優しいのがレスリングにでる、もう正直すぎるの」
(屋比久保(やびく・たもつ)監督)

正太郎選手はみんなが認める、心優しきキャプテンです。

去年の国体で3位入賞を果たした一つ上の兄・勇之介(ゆうのすけ)の背中を追いかけ
レスリング漬けの毎日を送ってきた将太郎選手

「(兄が)カッコいいなと思いました、お兄ちゃんも3位になって、自分もこんな風になりたいって思ったんですけど…」

去年12月の九州大会ではグレコローマンスタイルで準優勝。
インターハイや国体での活躍を目指していましたが…

「悔しかったです、終わっちゃうんだなって感じで、大きい大会が無くなっていって、あー、あーて、どんどんこれも無くなって無くなって」

次々に中止となっていった全国大会。
それでも、折れそうになった心を支えたのはキャプテンとしての責任感でした。

「せっかくここまで続けて、っていうかキャプテンになったので、自分がキャプテンなのにずっと落ち込んでいたら、みんなテンション下がるじゃないですか。自分の中でキャプテンはすごい存在だと思っているので、自分が引っ張っていかないとダメ、ダメなんで」

「気持ち的には彼は笑っていますけどたぶん悔しいと思います。それでも先輩たちにやってきてもらったものは、3年生の責任としてそしてキャプテンとしてやらないといけないので、それだけは絶対責任をもってやっていくと本人も言っているので」
(屋比久保監督)

そんな将太郎選手たちの練習は夜も明けぬうちから始まります。

<午前5時20分>
Q:いつもこんな朝早くから?
「はい、生徒が5時半に待っていますので」
(屋比久保監督)

北部地区だけではなく、中部からも選手が集まる北部農林レスリング部。

<午前5時40分>
北中城村に住む将太郎選手も毎朝、監督の車で通学です。

「兄ちゃんが1年の時から通っていたので、そのまんま自分も一緒に乗せてもらおうということになって」
(仲泊将太郎主将)

車に乗ると監督は…
「ちょっとでもいいから寝ろ」

6時40分、学校に到着すると…
地獄のような朝練が始まります。

「正直言うと、きついではあるんですけど、きつい、きついですね、ハハハ」
(仲泊将太郎主将)

それでも、今月の県総体に向けて自分自身を追い込む日々です。

「もっともっと厳しくしていって、みんなで高めあって、優勝したいと思います」

全国への道は閉ざされても。
県総体まであと2週間、キャプテンの誇りを胸に厳しい練習が続きます。
―――――――――――――――――
本当にまじめでやさしい姿が
後輩たちに慕われる将太郎選手でしたが
高校卒業後は
「人を助ける姿がカッコいい」と
長年あこがれてきた「消防士」になる夢を叶えるため
レスリングからは引退するということです。
将太郎選手にとってレスリング人生の集大成の一つとなる
県高校総体は今月18日に開幕します。
―――――――――――――――――
学校などでの「全力部活」の様子をスマートフォンのカメラに収めてRBCアプリから投稿してみませんか?その動画を基にRBCがテレビCMやテレビ番組で放送。そのほかWEBでも動画を掲載します。RBCではコロナ禍の中でも全力で部活を頑張る中高生を応援します。詳しくはHPへ
https://www.rbc.co.jp/news_rbc/zenryokubukatsu_mudajyanai/

関連ニュース
©琉球放送 株式会社 All Rights Reserved.